埼玉県川越市の最新交通事故動向。交通事故は多いか少ないか
埼玉県川越市にお住まいの皆さんは、ご自身が居住する地域の交通事故件数をご存知ですか?
実は、川越市は死亡事故の多い地域となっています。埼玉県も同様に全国での死亡事故はワースト1位です。
重大事故が多いからこそ、地域の詳しい統計情報を知った上で、交通マナーを守り、今後の事故を防いでいきましょう。
今回は、埼玉県川越市の最新交通事故統計を詳しく解説します。今後の事故を防ぐ、交通事故予防対策も一緒にチェックしてください。
このコラムの目次
1.埼玉県川越市の交通事故発生件数
まずは、埼玉県川越市の概要をご説明します。
その後に、埼玉県の交通事故発生件数、川越市の交通事故発生件数を見ていきましょう。
(1) 埼玉県川越市の警察署
埼玉県川越市は、埼玉県内ではやや南にある都市です。面積は、109.13平方キロメートルあり、35万人以上の人々が暮らす地域となっています。
平成15年には、埼玉県初の中核市となり、埼玉県を支える中心的な街の1つとして発展しています。
都心からも30km程度と近く、川越市から東京都内に通勤されている方も多くいらっしゃいます。
そのため、交通の便なども良く、都心から観光で訪れる方も多い街です。
川越市は、そんな多くの人が行き交う街ということから、交通事故も発生しやすい状況にあるのかもしれません。
交通事故に巻き込まれてしまった場合は、110番はもちろんですが、後から被害に遭ったことを報告する場合は以下の警察署に連絡してください。
川越警察署
〒350-0032
住所:川越市大字大仙波410番地1
(JR・東武東上線川越駅東口よりバス乗り場「8番」から「川越グリーンパーク行」に乗車し、「川越警察署入口」で下車し、徒歩約7分)
電話番号:049-224-0110
(2) 埼玉県の交通事故発生件数
平成30年度は昨年より人身事故が減少
では、埼玉県内ではどれくらいの交通事故が発生しているのでしょうか。
平成30年度の最新統計を見ていきましょう。埼玉県警の発表によると、5月末時点までに人身事故9,790 件、死者80人、負傷者11842人、物損事故56383件が報告されています。
昨年度の平成29年度の5月末までの件数では、人身事故10764件、死者76人、負傷者13188人、物損事故件56,857件という結果でした。
この数字を比較すると、今年は今の所、人身事故と負傷者、物損事故が減っています。
数としても大きく減少傾向にあるため、県内の皆さんが日々の交通マナー意識した結果といえそうです。
しかし、死者数は増加しているため、未だ安心はできません。重大事故を減らしていく取り組みは今後も継続していかなければいけないでしょう。
また、都道府県別で死者数では、ワースト1位が埼玉県です。
交通事故自体は減っているものの、重大事故が多く死者数が多い県となってしまっているのです。
死者数のうち、シートベルトを着用していなかった人が過半数であったことが原因の1つと考えられています。
このように、埼玉県は交通事故が減少しているものの、死亡事故が多い県です。
(3) 川越市の交通事故発生件数
平成30年度は昨年より事故が増加中
次に、埼玉県川越市の交通事故発生件数を見ていきましょう。
最新統計である平成30年度の川越警察署の発表によると、5月末時点までに人身事故593件、死者1人、負傷者731人、物損事故3,219件が報告されています。
昨年度の平成29年度は、5月末時点までに人身事故560件、死者3人、負傷者663人、物損事故件3111件という結果です。
これらの統計を比較すると、今年は死者数が減っているものの、これ以外の人身事故、負傷者、物損事故、すべての項目が増加しています。
人身事故の件数も30件以上増えており、物損事故は100件以上です。
このままいくと、年末の統計では大きく交通事故が増加してしまうことが予想できます。
また、人口千人当たりの事故発生数は、1.68 となっており県内では12位という結果です。
これだけでも十分上位なのですが、事故件数だけをみると県内トップとなってしまいます。
埼玉県内の統計でも、川越市は交通事故が多い地域として報告されているため、地域の皆さんも十分注意するようにしてください。
このように、埼玉県全他では減少傾向にあるにもかかわらず、川越市では交通事故が増えています。
皆さんの交通マナーの徹底がこれまで以上に期待されています。
2.埼玉県川越市の種類別事故数
死亡事故が多いのはなぜ?
次に、種類別の事故数を見ていきましょう。死亡事故件数や年齢別の死者数をご説明します。
(1) 川越市は死亡事故が多い地域
交通事故の中でも重大事故である死亡事故に注目してみましょう。
平成30年度5月時点では、全国で1368件もの死者数が報告されています。埼玉県は、先にもお伝えした通り、今年に入ってすでに80人の死亡者がでており、埼玉県が全国ワースト1位です。
川越市は、平成29年12月末時点では8人の死亡者が出ており、人口30万人以上の埼玉県内の都市としてはワースト1位の結果となっています。
人口が多い川口市(5万人以上)は12人の死亡者が出ており、この次に悪い結果が川越市となるのです。
では、死亡原因となった交通違反としてはどのようなものがあるのでしょうか。
埼玉県全体の結果となりますが、死亡事故に起因する違反としては、前方不注意が多くなっています。
この中でも、漫然運転がトップであり13.9%と多く、その次が脇見運転で11.4%です。
漫然運転とは、簡単にいうと「ぼーっとしながら運転」のことです。物思いにふけっていたり、考え事をしていたりすると注意力が散漫になります。
このとき、事故が起きやすくなるのです。
脇見運転も、気が逸れるという点では、原因は同じです。不安定な気持ちのときは、運転を控える、一度停車するなどちょっとした心がけが命を救うことにつながります。
このように、川越市は死亡事故が多い地域です。地域の皆さんも気をつけるようにしてください。
(2) 高齢者が死亡事故の被害者として最多
次は、年齢別の死亡事故統計を見てみましょう。
平成30年度5月末までの市町村別の高齢死傷者発生率をみると、川越市は1.20となっています。
1.30以上が最多の地域として指定されており、その次が1.10人以上~1.30人未満の地域となっているため、川越市はこの2番目に多い地域に指定されていることになります。
高齢死者数としては110人となっており、圏内では川口市の133人に次ぐ多さです。
埼玉県全体の死亡者の年齢をみても、65歳以上の高齢者が圧倒的に多く39人となっています。
このような結果から、ドライブ中に気をつけるべきは高齢者です。被害に遭った場合には、死亡事故につながりやすいという結果があります。
もっとも、意外な結果もあります。死亡事故で高齢者の次に多いのが、30代です。
9人であることから、数に大きな差があるものの、2番目に多い年齢層であることには変わりありません。働き世代であることから、仕事などで運転の機会が多いことも考えられます。
若い方にも重大事故はおきるということですので、気を抜かないようにしましょう。
ちなみに、昼と夜では、夜の方が63.3%と事故が起きる可能性が高くなっています。
平成30年度5月までで一番多い時間帯は朝の4-6時だったので、朝方の運転は特に注意です。
このように、高齢者の死亡事故が多くなっています。運転をする場合は、歩行中の高齢者に特に注意するようにしましょう。
3.死亡事故を防ぐために
2秒の車間距離を意識
埼玉県警が推奨している交通事故予防対策としては、「2秒の車間距離」というものがあります。
この予防対策はとってもシンプルです。車間距離を十分に置くことで、衝突事故を防ぐ効果があります。
距離ではなく、時間で車間距離をとるのが特徴です。前の車と2秒の時間を作れば、衝突をさけることができるだけでなく、人や自転車、バイクなどの急な飛び出しにも対応できます。
衝突事故を避けることは、重大事故を防ぐことにもつながります。皆さんも、2秒の車間距離を意識してみてください。
ドライブ中には、以下のように時間を計る練習をしてみましょう。
①目印を見つける
まずは、走行中の道路の脇にある目印となるものを探します。
例えば、電柱。前の車がその電柱を通り過ぎたときをゼロとしてカウントします。電柱でなくとも、看板や信号機などでも良いでしょう。
②2秒数える
前の車が目印にした電柱を通り過ぎたあと、2秒以上後にあなたの車がその場所を通り過ぎれば、2秒の距離があることになります。
数えるときは、「ゼロイチ、ゼロニ」と数えると、早く数えてしまうのを避けることができます。
③車間距離を保つ
2秒の車間距離が把握できたら、その車間距離を維持するようにします。運転時に意識していれば、徐々に慣れてくるでしょう。
このように、「2秒の車間距離ルール」が交通事故予防対策としておすすめです。是非皆さんも試してみてください。
4.川越市で交通事故に巻き込まれたら弁護士に相談を
川越市は、事故も増加傾向にあり、死亡事故も多い地域です。地域の皆さんがシートベルトを着けること、2秒ルールを守ることなどで、より住みやすい街にすることができます。
もっとも、交通事故は突如起きてしまうものです。
川越市、坂戸市、東松山市、ふじみ野市、富士見市、東武東上線・JR川越線・西武新宿線沿線にお住まい、お勤めの方が交通事故被害に遭った場合は、泉総合法律事務所川越支店までご相談ください。損害賠償請求や加害者・任意保険会社との示談交渉まですべてお任せいただけます。
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