不倫慰謝料

埼玉県川越市にお住まいの方のための不倫慰謝料請求総説

埼玉県川越市にお住まいの方のための不倫慰謝料請求総説

埼玉県川越市は、35万人が暮らす大都市です。さまざまな産業があり、圏内でも中核都市として発展してきました。都心からも通勤圏内にあり、多くの働き世代や家族が暮らしています。

最近では、2020年に開催されるオリンピック・パラリンピックのゴルフ競技が川越市で開催されることに決定しました。今後、現在より多くの観光客が川越市にやってくることでしょう。

そのような川越市ですが、近年の人口動態をみてみると婚姻率は減少傾向にあり、離婚件数は年間600件近くで推移しています。

ここでは、実際の統計から川越市の離婚・不倫事情を説明します。

1.埼玉県と川越市の婚姻・離婚最新統計

まず、埼玉県の婚姻・離婚最新事情について、次に川越市の婚姻・離婚事情について説明します。

(1) 埼玉県全体の婚姻率・離婚率はともに減少傾向

では、埼玉県全体の婚姻率・離婚率はどのような傾向にあるのでしょうか。

埼玉県で行われた人口動態統計は、平成28年度が最新となります。平成28年度の婚姻件数は、3万4199件であり、前年と比較すると558件減っています。

婚姻率でみてみると、同年は4.8となっていますが、前年は5.0であったため、0.1低下しています。

このように埼玉県のみで統計をみると、減少傾向にあることがわかりますが、全国と比べるとどうでしょうか。

埼玉県の婚姻率は全国第9位となっており、比較的高順位となっています。昨年は13位だったことを考えると全国的には婚姻率はさがっているのにも関わらず、埼玉県内では一定の婚姻率をキープしているということがわかります。

初婚年齢は、全国と同程度の年齢であり男性が31.5歳、女性が29.6歳となっています。全国的に見ても、初婚年齢は年々上昇しているため、埼玉県内でも同様に晩婚化が進んでいるといえます。

では、離婚率はどのように推移しているのでしょうか。

平成28年度の離婚件数は1万2481件であり、前年と比較すると186件減少しています。離婚率でいうと、1.74であり、昨年より0.03減少しています。離婚率が下がっていることから、埼玉県全体では離婚するカップルが減少していることが分かります。

埼玉県の離婚率は、全国で10位となっています。全国平均の離婚率は1.73であることと比較すると少し離婚率が高いということが分かります。

前年度は20位であったのにもかかわらず10ランクもアップしたということは、全国的に見て離婚が減った年であったと言えるのかも知れません。

このように、埼玉県は婚姻率も高いが離婚率も多い県であることが分かります。

(2) 川越市の離婚率は県全体より低い傾向

では、川越市の婚姻率はどうなっているのでしょうか。

川越市の統計に関しては、平成25年が最新統計となります。平成17年からの統計をみてみると、婚姻件数は1900件程度で推移していますが、平成25年の統計では1796件です。

婚姻率をみてみると、平成17年では5.5でしたが、平成25年では5.1に下がりました。

平成23年頃から婚姻件数は減少傾向にあり、川越市内の新しいカップルは少なくなっています。

初婚年齢は、平成25年の統計では男性が31.1歳、女性が29.2歳となっており、埼玉県全体の初婚年齢よりは少し低くなっているのがわかります。もっとも、ともに低い年齢ということはできないため、晩婚化していることについては全国・埼玉県全体と同じ傾向にあるといえるでしょう。

次に、離婚率を見ていきます。

平成25年度の離婚件数は588件です。離婚率は1.67となっています。前年等の比較対象がないため、圏内での上昇・下降の状況について明らかではありません。

埼玉県全体と比較すると、0.07ポイント離婚率が低くなっていることが分かります。全国と比較すると0.06ポイント低い値です。

離婚率に関していうと、川越市は埼玉県全・全国と比較しても離婚率が低い地域と言うことができそうです。

このように、川越市は婚姻率が減少しているものの、離婚するカップルも少ない地域であることが分かります。

2.川越市の裁判所、調停費用

次に、埼玉県川越市で不倫慰謝料を請求する場合の裁判所、調停費用について説明します。

(1) 川越市の裁判所|さいたま地方裁判所・川越支部

川越市では離婚するカップルが少ない傾向にあることが、統計からわかりました。

しかし、年間で600件近いカップルが離婚を選択していることも事実です。また、離婚理由に多い原因としては、不倫が挙げられます。

不倫慰謝料を請求する場合に必要な裁判所情報を見ていきましょう。

夫や不倫相手に不倫慰謝料を請求する場合、訴えるべき裁判所として考えられるのは地方裁判所家庭裁判所です。離婚を同時に行う場合は、家庭裁判所で扱われることになります。

離婚後に慰謝料を請求する場合は、不法行為に基づく請求として地方裁判所に請求することになります。

また、埼玉県にはいくつかの裁判所がありますが、基本的にはお住いの地域に近い裁判所が管轄裁判所となります。

川越市にお住いの場合は、さいたま地方裁判所・家庭裁判所の川越支部が管轄裁判所です。以下を参考にしてください。

さいたま地方・家庭裁判所 川越支部
〒350-8531 埼玉県川越市宮下町2-1-3

(2) 不倫慰謝料請求の調停費用

不倫慰謝料を夫に請求するという場合、多くの方は離婚も一緒に検討されています。

夫婦で離婚の話し合いがなかなか進まない場合は、調停離婚という選択肢を検討することもできます。

離婚調停は、正式には夫婦関係調整調停と呼ばれており、調停員が夫婦の間にたって中立的な立場で話を聞いてくれます。離婚に必要な条件などもここで話し合うことが可能です。

不倫慰謝料についても、夫婦関係調整調停にて同様に話し合うことできます。離婚後である場合は、慰謝料請求調停となります。

夫婦関係調整調停の費用は以下の通りです。

夫婦関係調整調停
収入印紙:1200円
郵便切手:合計1320円分(100円2枚,82円10枚,10円20枚,1円10枚)
※慰謝料請求調停でも同程度の費用がかかります。

このように、不倫慰謝料請求の際、離婚も検討されている場合は調停離婚を選択することもできます。費用もそれほど多くかかりませんので、夫婦間での話し合いが進まない場合には、利用する価値があるでしょう。

3.不倫慰謝料請求の流れと慰謝料相場

次に、不倫慰謝料請求の流れについて説明します。不倫慰謝料の相場についても一緒に見ていきましょう。

(1) 慰謝料請求の流れ|交渉から裁判へ

「不倫慰謝料を請求する場合、どのような流れで進んでいくのでしょうか?」

不倫慰謝料を相手に請求する方法としてはいくつか存在します。

ご自身で配偶者や不倫相手に直接請求することもできますが、確実に支払って欲しい場合は、弁護士にご相談の上、適切な方法を検討した上で請求されることをおすすめします。

簡単な流れとしては、以下のようになります。

  • 証拠集め
  • 弁護士に相談・依頼
  • 交渉開始(口頭あるいは書面にて通知)→書面にて示談をまとめる
  • 交渉が決裂すれば裁判へ

まず不倫慰謝料を請求するためには、不倫が実際にあったことを証明する証拠が必要となります。

浮気に関連するメール・ラインでのやりとり、家に帰ってこなかった日を記録したもの、浮気相手との写真など不倫に関する証拠を集めておきましょう。

証拠がある程度揃ったら、弁護士に相談します。不倫慰謝料請求や離婚関連の事件を多く取り扱う事務所に相談して下さい。

そこで不倫に関する詳細を自ら説明し、どのような方針で請求するかを弁護士が説明します。納得出来る場合には、正式に依頼し、交渉を開始します。

口頭で連絡する方法、書面にて損害賠償請求をする方法のどちらかを選択するのが一般的です。

どちらかの方法で連絡をとった後、交渉を行い金額や条件面で折り合いがつけば、示談書をまとめ支払いとなります。

交渉が決裂した場合には、裁判にて不法行為に基づく損害賠償請求を行います。

一般的にはこのような流れで、慰謝料請求が進んでいくでしょう。

(2) 不倫慰謝料の相場|50-300万円

「不倫慰謝料ってどのくらいもらえるものなのでしょうか?」

不倫慰謝料を請求する場合、おそらく一番気になるのは金額面の問題でしょう。もちろん「謝罪を条件にできるか」などの内容面の条件が気になるという方もいると思いますが、損害賠償を行う上では金銭面の条件は切り離せない問題とも言えます。

一般的にどのくらい請求できるのか、実際の当該事案でどのくらい請求するのが妥当か、という点に関心がある方が多いのです。

不倫慰謝料は、不貞行為によって夫婦関係や一方の配偶者の気持ちを傷つけたことに対する償い金ということになります。民法上は不法行為に基づく損害賠償請求(709条)として扱われます。

不倫慰謝料の相場についてですが、明確にいくらと定まっているわけではありません。さまざまな要素から判断し、総合的に考えて金額を定めていくことになります。一般的には50万円〜300万円程度と言われていますが、離婚の有無や不倫期間の長短、子どもの有無、離婚したかどうかによっても金額は変わってきます。

夫婦関係への影響が大きいと考えられるほど、金額は大きくなっていく傾向にあります。

これら以外でも、不倫慰謝料を請求された側の収入によっても慰謝料額は変わってきます。

実際に個別事情を見てみない限りはっきりとした金額はお伝えできません。どのくらいが妥当なのか気になる方は、弁護士にご相談されることをおすすめします。

4.不倫慰謝料を請求するなら弁護士に相談を

不倫が原因で離婚を検討中の方は、不倫慰謝料の請求もご検討ください。

「離婚できればそれでいい」と諦めてしまう方もいますが、離婚後は、生活するためにさまざまなお金が必要になります。将来のために正当な慰謝料をいただくことは大切です。

不倫で慰謝料を請求するためには証拠集めが肝心です。実際にお話をお聞きして、証拠が足りない場合には必要な証拠の集め方までご説明させていただきます。また、請求できる金額についても、一般的なケースと実際のケースを比較しながら、妥当な金額を算出しご提示させていただきます。

傷ついた心はお金では解決できません。しかし、現状では損害賠償を請求することが法律上できる解決策です。

正当な金額を受け取り、将来への一歩を踏み出しましょう。

川越市、坂戸市、東松山市、ふじみ野市、富士見市、東武東上線・JR川越線・西武新宿線沿線にお住まい、お勤めの方の不倫慰謝料に関する疑問は、泉総合法律事務所川越支店の弁護士にご相談下さい。経験豊富なプロが解決までサポートいたします。

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